【】 18画 馬(8) 1級
減画略字【駢】
[音] | ヘン |
ベン |
[訓] | ならぶ |
ならべる |
《意味》
ならべる。ならぶ。そろえてならべる。対をなしてならぶ。
【駢ぶ】ならぶ
並び連なる。対になって並ぶ。
「馬が駢んで走る」
【駢植】へんち
並んで立つこと。いっしょに存在すること。併立。
【駢文】べんぶん
文章の様式の名。四字と六字の対句を並べそろえて用い、音調を重んじ、故事を多く引用した技巧的な文章。六朝時代に最も流行した。
韓愈・柳宗元が古文を賞用してからすたれた。
「四六文」「駢体」「四六駢儷体」「四六駢儷文」ともいう。
【駢拇枝指】べんぼしし
無用な物のたとえ。
「駢拇」は足のおや指と第二指とがくっついていること。「枝指」はおや指の横に余分な指があること。いずれも役に立たないもののたとえ。
《字源》
声符は「幷(へい)」。
「幷」は「从(じゅう)+二」で、横向きに二人並んで、連ねて一組とする形。
「駢」は二頭立ての馬車をいう。
:「幷」の甲骨文字。
《字体》
「幷」は、手書きの楷書では唐代には既に「」の形で書かれていて、康煕字典体の「」で書かれた例はない。
「幷・并」に従う字も同様で、「駢」も「」と書いて差し支えない。